2011年04月30日
ヘアカラーと水道水のお話♪
-発表資料-
2004年7月7日
カラーリングで髪がゴワゴワになるのは
水道水中の“カルシウム”が原因!
~カラーリングなどで傷んだ髪の「なめらかさ」が失われる原因を解明~
ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)ビューティケア研究所では、毛髪科学研究の一環として、カラーリングなどによる髪の傷みの研究を進めております。
この度は、カラーリングなどで傷んだ髪が、洗髪時に水道水中の“カルシウム”を吸着することでゴワゴワになり、「なめらかさ」が失われることを確認いたしました。
さらに、髪に吸着した“カルシウム”を除去し、髪をなめらかな状態にする成分として「グリコール酸」が有用であることを見出しました。
1.研究の背景
近年、若い女性の8割が髪をカラーリングしており、多くの人がカラーリングにより「髪がパサつく」「髪がきしむ」などの傷みを感じています(2003年当社調査)。
当社は既に、カラーリングなどによる毛髪のダメージは、キューティクルの最外層(F-レイヤー)の剥離による「きしみ」や毛髪内部の損傷による「パサつき」であることを解明し、そのダメージを補修する成分として「DGA(ジグルコシル没食子酸)」などを見出しました。
また、このダメージ毛は、水になじみやすくなっており(親水化)、この部位に「金属イオン」が吸着することによって、毛髪の「なめらかさ」などの感触が悪化することがわかっております。
そこでこの度は、カラーリングなどで傷んだ髪が「ゴワゴワ」し、「なめらかさ」が失われているのは、毛髪の感触を悪化させる「金属イオン」の影響であることに着目し、毛髪の「金属イオン」量と毛髪の感触について検討するとともに、この「金属イオン」を除去する物質について検討いたしました。
2.カラーリングなどによる「ダメージ毛」に対する「金属イオン」の影響 1) カラーリングなどによる「ダメージ毛」は“カルシウム”の吸着量が異常に多い
カラーリングなどで傷んだ毛髪とほとんど傷んでいない毛髪の「金属イオン」量を比較したところ、カラーリングなどで傷んだ毛髪は、各種「金属イオン」の中で“カルシウム”の量が異常に多いことが確認されました(グラフ-1)。また、この“カルシウム”量は、毛髪の部位(根元~毛先)により異なり、傷みの激しい毛先にいくほど量が多くなっていることがわかりました(グラフ-2)。
2) カラーリングした髪がゴワゴワになるのは、洗髪中に水道水中の“カルシウム”が髪に吸着することが原因であった
日常生活で毛髪に“カルシウム”が吸着する状況としては、ヘアケア行動が関与していると考えられます。水道水中の“カルシウム”濃度は5~30ppm(日本)であり、洗髪時に水道水由来の“カルシウム”が吸着すると推察されます。
そこで、水道水と“カルシウム”を含んでいない水を用いて、実験的に作製した「ダメージ毛モデル※」への“カルシウム”吸着量を測定いたしました。その結果、水道水で処理した「ダメージ毛モデル」は、“カルシウム”を含んでいない水で処理した「ダメージ毛モデル」と比較して、“カルシウム”量が約4倍と高い値を示しました(グラフ-3)。
※ 「ダメージ毛モデル」:ノーマル毛にカラーリングなどを施し、ダメージを与えた毛髪モデル
3) “カルシウム”が吸着すると毛髪の感触「なめらかさ」「うるおい感」が低下する
「ダメージ毛モデル」の“カルシウム”量とその感触との関連を評価したところ、“カルシウム”の吸着が多い毛髪ほど「なめらかさ」「うるおい感」が低下し、「ゴワゴワ」した感触になっていることがわかりました。また、その時の毛髪の硬さを調べたところ、“カルシウム”の吸着が増すと、毛髪が硬くなっていることもわかりました。
LION資料
軟水器は、カルシウムの付着を防止できます。
当店の水はπウォーター及び波動軟水器を使用しています。
簡単に髪に付いたカルシウム取るだけなら レモン汁、酸リンス、炭酸水かな
明日は縮毛矯正ミクロ視点のお話
Posted by パーマン1号2号 at 15:00│Comments(0)
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